2009年01月02日
犬鳴山温泉
大晦日。レーシックの手術を受けるために午前中の便で関空へ。
手術の予約は夕方。時間にはまだたっぷり余裕があるし、術後は2日ほど入浴できないので前々から気になってた知る人ぞ知る大阪の秘湯、犬鳴山温泉へ。
関空から南海で泉佐野、バスを乗り継いで一時間ほど、ここが大阪とは思えないほどの山の中に犬鳴山はあった。
近辺には中規模の温泉センターや民宿が点在するが、迷わず源泉の山の湯へ。
バス停から歩くこと数分、看板すら見当たらない何の変哲もないこの建物が目指す山の湯らしい。
半信半疑で扉を押して中に進むと逆光になった階段の上から湯守とおぼしきおばあさんが声をかけてくれたので入浴料と名物の釜飯を注文してさっそく男湯へ。谷に開けてガラス張りの浴室は明るく、一本の大木がうまい目隠しになっていて、ちょうど雲間から顔を覗かせた太陽からの木漏れ日が柔らかく浴槽に降り注いでいる。湯はほんのり白濁していて、ほのかな硫黄臭がうれしい。
掛け湯だけで噂通りのトロリとした湯質が伝わってくる。肩までつかるともう極楽。肌触りは極めて優しく上質のローションにどっぷり使っているようだ。髪を洗えばリンスする必要はない。湯船の片隅には16度の源泉がチロチロとそそがれていて飲湯するもまたよし。源泉温泉が低いため加温こそしてあるが源泉掛け流しでお湯だけなら秋田の乳頭温泉や大分の長湯温泉に優るとも劣らない秀逸な湯だと思う。
風呂から上がるとちょうど釜飯が炊き上がっていた。お焦げもうれしい釜飯も絶品。質素な座敷の食堂は三方が窓で山に囲まれて緑がまぶしい。帰りのバスまてままだ少しだけ時間があったので名残を惜しむようにもう一風呂浴びて梅田に向かった。
Posted by 酒酔鯨 at 11:22│Comments(0)
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