2008年05月02日
オニヒトデ
昨日のダイビングで久しぶりにかなり大型のオニヒトデを発見しました。
恒例により体を4つ以上に割くことによる現場駆除を試みます。
割いてみると、オニヒトデの体内には産卵直前の卵がつまっています。間もなくオニヒトデも産卵の季節を迎えます。その前に一斉駆除をしなければなりません。
別にオニヒトデが憎い訳ではありません。オニヒトデも生命である以上、何らかの重要な使命を帯びて、この地球上に存在するはずなのです。先に書き込みした様に、サンゴは有性生殖も行いますが、基本的には自らのクローンを次から次へと増殖する事によって、あの巨大な珊瑚塊を作っているのです。それはある意味生物界では不自然な姿であり、オニヒトデはそれを定期的に壊滅して新しい遺伝子に作り替える事こそその使命なのではないかと自分は密かに思っています。それなのに近年はオニヒトデの発生のパターンが自然界に組み込まれたサイクル以上に頻繁になりすぎているのです。それは何故か!答えは簡単です。人間の経済活動こそがすべてもの始まりです。我々の生活そのものが自然を破壊しています。特にここ沖縄では赤土防止条例等という罰則規定のないザル法もなんとやら、そもそも土建屋行政で成り立っている地方自治体であり、次々と意味のない道路工事、埋め立て事業、セレブだけを喜ばせるための自然破壊的ゴルフ場、リゾート開発の嵐です。自然を破壊するためには湯水の様に税金を垂れ流しますが、自然保護には予算が雀の涙ほどもおりてこないのでした。それなのに偽善的に一方的にオニヒトデを悪者にして「オニ退治」なんてのたまっているエセナチュラリストを見ると「このバカヤロー」とか思ったりするのです。まぁ結局やってることは同じなんですが・・・
このオニヒトデについていたウミウシカクレエビこれからどこにいくんでしょうか?? せつないです。
Posted by 酒酔鯨 at 13:03│Comments(0)
│環境を考える